こんにちは。今回は、Netflixで視聴できる「ガール・イン・ザ・ピクチャー」というドキュメンタリーを紹介したいと思います。
このドキュメンタリー作品に使われている一枚の写真には、父親らしき男とその娘らしき少女が写っています。
一見、普通の父と娘の写真に見えますが、真実を知ったとき、その少女の表情からは、何が読み取れるでしょうか。
この写真に写る、一人の男と親子ほど年の離れた少女は、ある時は、親子、ある時は、夫婦として人々の前に現れました。
どこか奇妙な感じの二人を不可解に思いながらも、人々は、深入りすることなく遠巻きに見守っていたようです。
二人の関係が決定的におかしいと気づく人がいなかったのは、二人が名前を変えながらアメリカ各地を転々としていたからです。
しかし、そんな奇妙な関係が明るみになるきっかけとなる事件が起こりました。
1990年4月に、20歳のタニア・ヒューズという女性が道路で瀕死の状態で見つかったのです。
このタニア・ヒューズという女性こそが、あの写真の少女です。
そして、タニアには、クラレンスという年の離れた夫がいました。
そうです。このクラレンスという夫こそが、あの写真の男です。
タニアが病院に運び込まれたときは、単なるひき逃げ事故かと思われましたが、彼女の体には多数のアザと傷がありました。
クラレンスは、病院に来ても、なんの感情も見せず、妻を心配している様子もありませんでした。
やがて、タニアは息を引き取りますが、この事件をきっかけに、それまでのタニアの数奇な運命が明らかになります。
この事件は、2005年にマット・バークベックというジャーナリストが書いた「A Beautiful Child」という本がメディアに取り上げられたことで、2014年にタニアの正体が明らかになるという結末を迎えます。
ある一人の若い女性の悲劇的な死から、パズルのピースをはめていくように、彼女のそれまでの人生がつながっていって、とても痛ましい事実に胸が苦しくなります。
くわしくは、英語版のWikipediaを翻訳して読んでみてください。
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