こんにちは。今回は、Amazon Primeで視聴できる「ルラ・リッチ~LuLaRoeの光と影」をご紹介したいと思います。
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LuLaRoeとは?
LuLaRoeは、肌触りが最高のレギンスで知られる会社らしいです(日本だとeBayで購入できるみたいです)。
アメリカのカリフォルニアを本拠地に、全米に数万のコンサルタントと呼ばれる販売員がいて、LuLaRoeはその販売員たちに服を販売し、その販売員たちがそれぞれSNSや販売パーティーを開催して、服を売ることで、収益を上げている会社です。
このようなビジネスモデルは、連鎖販売取引会社(マルチレベルマーケティング)と呼ばれ、いわゆるマルチ商法と言われています。
LuLaRoeの光と影
LuLaRoeは、2013年にマークとディアナの起業家夫婦により設立されました。
設立のきっかけは、ディアナがフリーマーケットで高価なブランド服をたったの10ドルで買ったことだったらしいです。
各地で、洋服の販売会を開催するうちに、ディアナは、自分でスカートを作りはじめますが、布を買うのを頼まれたマークが、布屋で適当に布を選んで買っていたことがよかったらしく、後にLuLaRoeが人気となる「同じ柄が二度とない=希少価値が高い」ユニコーンと呼ばれるレギンスを生み出していくことになったらしいです。。。。
また、LuLaRoeは、在宅ビジネスで稼ぎたいと思っていた女性たちにアピールすることで、販売員を増やしていき、販売員の増加とともに、収益も劇的に増加していきました。
しかし、違法であるねずみ講に限りなく近いマルチ商法で、販売員を勧誘して増やしていくことで収益を上げるというビジネスモデルは、次第におかしな方向へ進んでいってしまいました。
特に、販売のマニュアルやノルマがあるわけでもなく、利益を上げるかは、それぞれの販売員次第で、売上を伸ばせなければ、初期費用にかかった投資額も回収できないまま、在庫だけを抱えることになり、さらには、在庫の買戻しも会社はしなかったため、自己破産に追い込まれた販売員は100人を超えるほどでした。
さらに、会社自体のシステムの杜撰さゆえに、在庫管理ができず、品質の悪さは、客のクレームへとつながり評判を落としていきます。
こうして、LuLaRoeは、2016年以降50件以上の訴訟が起こされるようになり、2019年には、ワシントン州にねずみ講で訴えられてしまいます。
2021年にワシントン州とは、賠償金を支払うことで和解しており、現在も事業を続けています。
まとめ
LuLaRoeが取り扱うのは、スカートやレギンスなどのアパレルなのですが、そのビジネスは、洋服を売ることが目的ではなく、その洋服を売る販売員のサクセスストーリーを広めることで事業を拡大していくことにあります。
マルチ商法なので、当然か。。。
販売員さんたちは、自らがモデルとなり、SNSで配信して、洋服を販売していくのですが、ほとんどが、ぽっちゃり体形の陽気なママさんたちです。
売れれば売れるほど、お金が入ってきて、ご褒美もたくさんあるので、深く考えなければ、おいしいお仕事なのかなと思います。
幹部は、創業者一族で、息子のジョーダンがリーダーシップ責任者とか、本社のシステムは、外部システムを入れずに、パソコンが得意な息子が作った表計算をみんなで使ってるとか、数十億ドルを稼ぎ出す会社の割には、本社機能が恐ろしくおそまつで面白いです。
自己破産や借金など、つらい思いをした関係者はたくさんいるので、会社は、認めなければならない罪は認めて、責任を取るべきだと思います。
しかし、このドキュメンタリーの見どころは、詐欺師のような悪徳組織とそれに立ち向かう女性たち、両方のたくましさと、今はもうなくなってしまったかに思えたアメリカンドリームがまだ存在しているのか?と錯覚してしまいそうな悪運が強い人たちが登場するところだと思います。
LuLaRoeの光と影の物語は、まだまだ続きそうで楽しみです。
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