以前の記事で、5匹に同じドライフードを与えていると書いたのですが、かかりつけの獣医さんに若い頃からシニア用のドライフードを与えることには問題があると言われたので、これを機にフードについて考え直してみたいと思います!
ちろるの検査結果
実は、ちろるは、5月に血液検査をした際にカルシウム値の異常を指摘されていました。
カルシウム値の上昇は、内分泌疾患(上皮小体機能亢進症)・慢性腎臓病時の二次性上皮小体機能亢進症・ある種のがん・ビタミンDの過剰摂取等で引き起こされます。
血液検査の結果からは、悪性腫瘍の可能性が一番高いというものでした。
かかりつけの病院では悪性腫瘍かどうかを特定するためには、細胞診が必要になると言われたので、セカンドオピニオンで他の病院に行ったところ、カルシウム値が少し下がっていた(正常値は、11mg/dLくらい)ので、様子を見ていいと言われていました。
しかし、4カ月弱経過した段階で再検査をしたところ、13mg/dLに上がってしまいました。
来週、セカンドオピニオンで精密検査をしてこようと思っていますが、その前に、フードをシニア用から、ベッツプランのニュータードケアに変えてみることにしました。
今回、ちろるだけではなく、若い猫たちみんなのフードはこちらに変更します!
フード選び
猫の一般的なドライフードは大体、たんぱく質の含有量が35~40%弱に調整されています。
最近、グレイン(穀物))フリーのフードがいいということをよく耳にしますが、
グレイン(穀物)フリーのフードは、多くが40%を超える高たんぱく質の設計になっています。
猫は肉食動物だからたんぱく質の多い食事をという考えもありますが、猫の場合、高たんぱく質(高たんぱく質ということは、同時にリンというミネラルの含有量が多い可能性がある)のフードを与えると将来的に腎臓の機能が低下するという報告もあるそうです。
しかし、たんぱく質を制限すると、筋肉量が減ります。
最近「サルコペニア」という言葉が獣医療でもいわれていて、加齢や疾患により筋肉量が減少し、筋力が衰え、身体機能の低下が起こります。
なので、たんぱく質を適量摂取しつつ運動をして筋肉量を維持することが大切だということです。
猫のシニア用のフードは、たんぱく質も制限されていますが、同時にリンも制限されています。
猫にはカルシウムの濃度だけが上がる「特発性高カルシウム血症」という病気があり、原因は不明だそうですが、低リン食が一因であることがわかっているそうです。
リンとカルシウムが関わるのは、上皮小体(副甲状腺)のホルモンみたいなので(ちろるは、血液検査で、上皮小体の問題は否定されている)、リンが少ないフードを食べていたからカルシウム値が上がっているという可能性はあまり考えにくいと思います(素人なので、正しいかはわかりません)。
しかも、低リン食でカルシウム値が上がるのは、腎臓病食でリンを低く抑えている場合で、シニア食は、そこまで低く抑えているわけではありませんので、さらに考えにくいと思います。
まとめ
ちろるの場合、悪性腫瘍と特定されたわけではなく、血液検査の数値から、可能性が高いということを指摘されている段階なので、フードの栄養素がカルシウム値に影響を与えている可能性もあるということで、今回フードを変えてみることにしました。
シニア用のフードは、猫がなりやすい病気に配慮された栄養素の含有量となっていますが、若い頃から摂取していると、やはり必要な栄養素が摂取できないので、これもまた病気の原因となるのです。
病気の猫の場合、療法食の栄養素で、合併症を引き起こす場合もあるので、注意が必要です。
今までの私の考えでは「すべての栄養素が高すぎず低すぎず」が一番バランスがいいと思っていたのですが、そんなに単純なことではないということが少しわかりました。
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