その他

Netflixドキュメンタリーについて

こんにちは。私はNetflixの犯罪系ドキュメンタリーシリーズが好きなのですが、 かつて1995年~1997年にデアゴスティーニ社から刊行されていた「週刊マーダー・ケースブック」をご存知でしょうか? 海外での有名な殺人事件の犯人たちを、事件の詳細な経緯だけでなく、生い立ちや社会背景などまで突っ込んで解説したもので、96号もありました。 当時大学生だった私は、心理学に興味がありました(専攻はしていませんでしたが)。 特に虐待されたり、機能不全家族で育った人間が犯罪を犯してしまうというような犯罪心理学にも興味がありました。 それは、当時アダルトチルドレンやバタードチャイルドというような虐待問題が特にアメリカで話題になっていたこともあり、またプロファイリングといった捜査技法が確立され映画になったりしていたので、そんな時代の風潮も影響していたと思います。 そんなときに、刊行された「週刊マーダー・ケースブック」には、度肝を抜かれました。 週刊というのも驚きですが、内容もなかな詳細で、ウィキペディアなんかもなかった時代なので、パクリや転用もなしの驚きの取材力が結集されていました。 さすがに96号まですべてを網羅することはできませんでしたが、半分くらいは読んだのではないでしょうか。  「ヨークシャーザリッパー:猟奇殺人の真相」 「殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合」 「コンフェッションキラー:疑惑の自供」 「サムの息子たち:狂気、その先の闇へ」 「ナイト・ストーカー:シリアルキラーの捜査録」 「殺人者の記憶:デニス・ニルセンが残したテープ」
北欧

おすすめドラマシリーズ:「チェスナットマン」に見る北欧について

こんにちは。本格的な冬を迎え、個人的に北欧ブームに沸いている今日この頃、前から気になっていたデンマークのドラマシリーズ「チェスナットマン」(2021年)を見てみることにしたのですが、期待通り、すごくおもしろかったです。 「1980年代の凄惨な一家殺人事件から始まります。そこには、栗で作られた人形「チェスナットマン」が残されていました。 それから、時が経ち、現在、猟奇的な殺人事件が続いていて、シングルマザーの女性刑事のトゥーリンが捜査を担当していましたが、家庭を優先させたいという理由で、配置換えになるため、捜査から外れることになっていました。しかし、女性の惨殺事件が続き、現場には「チェスナットマン」が残されているという不可解さと、社会大臣の娘の誘拐殺害事件も絡んできて、捜査から外れなくなっていきます。現場に残された「チェスナットマン」が意味することとは?」 といった感じです。 1980年代のデンマークの田舎で起こる一家殺人事件から物語が始まるところも好奇心を刺激します。 それは、なんだか「テキサス・チェーンソー」のような雰囲気なのです。 主人公は、凄惨な猟奇殺人事件を扱うだけあって、ただの優秀な刑事というだけでは済まされない、覚悟のある女性で、同じ北欧の女性刑事を主人公にしたドラマシリーズ「THE BRIDGE/ブリッジ」のサーガ・ノレーンを彷彿させます。 日本でも、女性刑事(捜査官?)が活躍するようなドラマはたくさんありますが、まだまだ現実には程遠いドラマの世界という感じではないでしょうか。 一方、北欧は、実際、福祉国家として女性の社会進出が目立つ国です。 ドラマでも描かれているように、北欧ではシングルマザーの女性が社会的に地位の高い仕事をしていることも日本よりよく見受けられるし、政治に携わっている女性も目立ちます。 今回は、ドラマの背景にある福祉国家としての北欧について理解を深めるため、女性をとりまく環境について見て行きたいと思います。 北欧の幸福度、女性の社会進出、シングルマザーをとりまく環境などについて。
猫との暮らし

久しぶりに猫たちのこと

こんにちは。寒くなってきましたので、北欧のドラマなんぞを見て、現実逃避している飼い主をよそ眼に猫たちは、あいかわらずマイペースに日々を過ごしています。 日中、猫が、日向ぼっこで気持ちよさそうに寝ているのを見ていると、「暖を取る天才か」と思ってしまいます ただ寝ているように見えても、太陽の光で体をあたためて、紫外線をあびてウィルスや菌を殺菌する効果もあるので、本能的に備わっている生きる知恵はすばらしいですね。 以前、うちの懐かない猫が、保護して間もない頃、ずっとベッドの下に隠れているもので、日光にあたらず、ビタミン不足になりはしないものかと心配したことがありました。 しかし、猫は、人間が日光にあたってビタミンDを作りだしているのとは違い、食事からビタミンDを摂っているので、日光にあたらなくてもそんなに心配することはなさそうです。 日光浴で気持ちよさそうにしている猫を見るのは、至極のひとときです。
映画、ドキュメンタリー

おすすめ映画:「THE GUILTY/ザ・ギルティ」

こんにちは。最近、個人的に北欧ブームがきていて、北欧映画やドラマにはまっています。 北欧映画やドラマの何がいいかと言うと、「シンプルで疲れない」ということだと思います。 とうわけで、デンマーク版とハリウッドリメイク版の「THE GUILTY/ザ・ギルティ」を比べてみました あらすじは、 警察官である主人公がある事件をきっかけに、警察の緊急通報指令室で、緊急電話を受ける仕事に回され、ある日かかってきた女性からの緊迫した一本の電話から、驚愕の事実が明るみに出るというものです。
映画、ドキュメンタリー

おすすめドラマシリーズ:「疑わしき殺人者」

こんにちは。今回は、Netflixのドラマシリーズ「疑わしき殺人者」をご紹介したいと思います。 1986年にスウェーデンの首相オロフ・パルメが何者かに暗殺された事件を題材にしています。 英語の題名は、「The Unlikely Murdere」で、「ありそうもない殺人者」ということになります。 この暗殺事件では、逮捕された容疑者はいたものの、のちに無罪となり、その代わりに、このドラマの主人公スティグが「疑わしい」となるのです。 ドラマの中でも、「スティグのパルメ暗殺は立証されていない。だが警察と検察当局は彼を疑っている」という免責事項が出ます。 なぜ、スティグは、「疑わしい」とされたのか?
映画、ドキュメンタリー

おすすめドキュメンタリー:「ガード下の酔いどれ人生」

こんにちは。今回は、2002年にフジテレビの「ザ・ノンフィクション」で放送された「ガード下の酔いどれ人生(追悼編)」をご紹介したいと思います。 オリジナルは、1999年に放送された東京荒川区の築40年の家に暮らす、年老いた母親と息子のドキュメンタリーです。 息子のよしおさんは、最初の放送の時は47歳で、職もなく、母親の年金を頼りに酒浸りの生活をしていましたが、それから3年経った2002年の夏に、冷蔵庫の前で亡くなっているのを、偶然訪ねてきた小林さんという、日頃から親子を気にかけていた男性に発見され、追悼編として制作されたドキュメンタリーです。 ドキュメンタリーで語られる通り、よしおさんは、お世辞にも孝行息子ではありませんでした。 仕事もせず、酒ばかり飲む日々で、仕事を紹介してもらっても長続きしません。 そんな息子を見て、「どうしてこんなになっちゃたんだろうね」と小言ばかりの年老いた母親。 多分、小林さんは、よしおさんが以前働いていた工場の社長さんという関係なのだと思いますが、いつも気にかけ2人を訪ねてきます。 きっと、個人ではどうにもできないほど、困窮していて、問題だらけなのでしょうが、誰からも(小林さん以外)振り向かれることなく、片寄せ合って生きている親子の姿に切なくなってしまうのです。
映画、ドキュメンタリー

おすすめドキュメンタリー:「殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合」2019年

こんにちは。今回は、悪名高きシリアルキラーとして知られるテッド・バンディを題材にしたNetflixのドキュメンタリーをご紹介したいと思います。 1970年代のアメリカは、犯罪が多発する荒れた時代でした。 動機のない連続殺人も増加していて、その中でも一番世間を震撼させたのがテッド・バンディでした。 まだ、シリアルキラーという言葉さえなかった時代、誰からも愛される若い女性たちの失踪が続き、遺体となって発見されるという殺人事件が多発していて、後に逮捕されるテッド・バンディは、30人以上の殺害を犯したとされています。 このドキュメンタリーでは、死刑を言い渡され、フロリダ州立刑務所の死刑囚監房にいるテッド・バンディへのインタビューを通して、テッドの犯行を振り返っていきます。 シリアルキラーという言葉の定義。 プロファイリングの確立。
映画、ドキュメンタリー

映画「ザ・ターニング」を理解するために

こんにちは。今回は、「ザ・ターニング」について、前回は、映画の内容がよくわからなかったので、一番印象に残ったマイルズ役のフィン・ウルフハードの話題に話が飛んでしまったので、これはいかんと、手掛かりを求めてNetflixの「ホーンティング・オブ・ブライマナー」を見て、さらに原作を読んでみました。 「ザ・ターニング」も「ホーンティング・オブ・ブライマナー」も原作はヘンリー・ジェームスが1898年に発表した「ネジの回転」です。 「ホーンティング・オブ・ブライマナー」の最後のクレジットのところで使用されている曲が、また最高にいいです! 調べてみると、シェリル・クロウの "I shall believe" という曲だそうです。
映画、ドキュメンタリー

おすすめ映画:北欧のサスペンス映画

こんにちは。今回は、北欧のサスペンス映画をご紹介したいと思います。 ハリウッド映画のような派手さはないのですが、展開の速い北欧のサスペンス映画はなかなか面白いです。 シリーズもののサスペンスドラマもたくさん制作されていますが、今回はNetflixで配信されている映画3本をご紹介したいと思います。 街並みやお家のインテリアも見どころのひとつで、 北欧特有の自然の美しさを背景にしていて、美しいがゆえに厳しい環境の中で人々が作り出すほんわかしたアンティークな雰囲気も魅力です。 「THE WAVE:ザ・ウェイブ」 「赤い光点」 「ザ・トリップ」 「光のほうへ」 「THE GUILTY/ギルティ」
映画、ドキュメンタリー

おすすめ映画:極限の状況下で人間性が明らかになる映画

 こんにちは。ハロウィーンも終わり、次のイベントは、クリスマスと行きたいところですが、その前に感謝祭(サンクスギビング)があることに気づき、感謝祭をテーマにした怖い系の映画がないかなと探してみましたが、見つけることができませんでしたので、先日、Netflixで配信された「エスケープ・ルーム」を見てみたところ、偶然にも、感謝祭の休暇に、脱出ゲームに招待された若者たちが、賞金1万ドルをかけ、脱出ゲームに挑むというではないですか! しかし内容は、感謝祭とはまったく関係がなく、「ソウ」シリーズや「Cube」と同じ要素で、「訳あって集められた人間たちの生き残りをかけた脱出劇」です。 感謝祭の休暇で、家族と楽しいひとときのはずが、生き残りをかけたサバイバルゲームをするハメになり、きっと後悔極まりない心境だと察します。 生き残りの代償が賞金であったなら、他の人を蹴落とすだけだと思うのですが、生死となると、人間性が明らかになるので、そこも見どころの一つです。 そこで、今回は、「極限の状況下で人間性が明らかになる」という視点から、おすすめの映画をご紹介したいと思います。 「海底47m」「失墜」「最悪の選択」
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