こんにちは。40代独身一人暮らしで、最近の不安のひとつに「孤独死」があります。
「孤独死」自体も怖いのですが、孤独死したら、その後は事故物件として扱われるのか不安なところです。
今回は、霊的な存在ではなく、そこで暮らしていた人の思惑を知らずにいわくつきの家に引っ越したがゆえにおそろしい出来事に巻き込まれる、あるいはそこに住んでいた人が住んでいた家を事故物件にしてしまう映画をご紹介したいと思います。
「アメリカンマーダー:一家殺害事件の実録」2018年
2018年8月18日にコロラド州で発生した「ワッツ家殺人事件」について、 ホームムービー、ソーシャルメディアの投稿、テキストメッセージ、警察のボディカメラ、警察での取り調べを写した防犯カメラの映像だけで制作されたドキュメンタリーです。
ナレーションもなく、殺人事件の発生から犯人が逮捕され、その供述を映像化しているだけなので、詳細は、メディアの独自取材や遺族のインタビューなどから知る他ないのですが、このドキュメンタリーでは知ることのできない多くの事実が明らかになっているので、人々の好奇心を刺激しているようです。
ワッツ家が暮らしていた豪邸は、今も空き家になっており、心霊スポットとして訪れる人が多くいるそうです。
あらすじは、
8月13日の朝、シャノン・ワッツの友人ニコールがシャノンとの約束のため家を訪れますが、シャノンは不在で電話やメールにも応答しません。
不審に思ったニコールが警察に通報しますが、その時点で、一緒に住んでいるはずの夫のクリスと娘2人の姿も見えません。
警察が到着し、しばらくしてクリスが帰宅します。
警察沙汰になっているというのに、妻と娘たちがどこにいるのか知らないという割には心配しているような様子もありません。
誰が見ても怪しいクリス。警察の捜査により、事件へと発展していきます。
というものです。
このドキュメンタリーでは知ることはできませんが、メディアの取材によると、夫妻は、事件の舞台となった豪邸(家の中は、警察さえも驚くほど理路整然と整理されている)を購入したあと、2015年に破産を申請しており、多額の借金を抱えていたそうです。
シャノンは、マルチ商法のようなビジネスに手を染めており、ドキュメンタリーで紹介される多くのSNSは、ビジネスのためだったそうです。
「ドアロック」2019年
ソウルの銀行で契約社員として働く一人暮らしの女性が主人公の韓国映画です。
質素な暮らしぶりと家と職場を往復するような生活が自分とダブるので、大好きな映画です。
あらすじは、
ソウルの銀行で契約社員として働くギョンミンは、古びたマンションで一人暮らしをしています。
原因不明の頭痛に悩まされていて、夜、ドアロックを開けようとする音やドアをたたく音、家の物が微妙に動かされているという不審な雰囲気に恐怖を感じています。
ある日、ギョンミンを家まで送ってくれた職場の上司が、ギョンミンの家で不審死したことで、職場を追われてしまいます。
引っ越しを決意し、掃除をしていると、家具の下にカードキーを発見します。
そのカードキーは、ギョンミンの上の階の部屋のもので、手掛かりを見つけるため、その部屋に侵入することにします。
侵入した部屋でクレジットカードの明細書を見つけ、その部屋の住人について追跡するのですが、予想もしなかった人物に行きつき、おそろしい事件に巻き込まれていきます。
というものです。
仕事もクビになり、おそろしい事件にまきこまれたトラウマで、ギョンミンが新たな生活を送れるかが心配です。
「侵入する男」2019年
デニス・クエイドが家に執着するあまり殺人鬼になる主人公チャーリー・ペックを演じています。
映画の始めの方は、家を購入する夫婦の恋愛映画のようないちゃいちゃするシーンが多く、とても安っぽい映画のような感じで、見るのをやめようかと思いましたが、購入する家を見に行くあたりから、見てみようという気分になっていきました。
あらすじは、
ハワード夫妻(スコットとアニー)はチャーリー・ペックが所有する古い屋敷を購入し、引っ越してきます。
その後も、何かと気にかけ訪ねてくるペックに妻のアニーは好意的でしたが、スコットは、最初から迷惑に思っています。
実はペックには裏の顔があり、家に対して異常なまでに執着していたのです。
というものです。
日頃から、幽霊より生きた人間の方が怖いと思っているし、愛想よく近づいてきて、自分の不幸話で同情を引こうとするような人には特に注意が必要です。
「その住人たちは」2020年
同じヨーロッパでも、イタリアのサスペンスやホラー映画は、何本か見たことはあるのですが、スペイン映画は、ほとんど見たことがありません。
そんなスペインのNetflixオリジナルの映画です。
あらすじは、
広告会社でそれなりのキャリアを築いてきたハビエルは、職を失い再就職もうまくいきません。
住んでいた家も手放さなくてはいけなくなります。
ある日、かつて住んでいた家で新たな住人の幸せそうな姿を見たことで、良からぬ衝動に駆られてしまいます。
翌日、使用人から返却された鍵を使い、その家に侵入して、新たな住人の生活に踏み込んいきます。
というものです。
職を失い、キャリアを築いてきたのに、若くないがゆえに就職先が見つからないという点では、同情するところもあります。
しかし、そこは、かつては広告会社の重役にも上り詰めた男なのです。
悪知恵や人をだます能力も持ち合わせているのです。
成功した人間が、落ちるところまで落ちるとこうやって這い上がるのかと、後味の悪い映画でした。
まとめ
住む場所はきちんと選ばないと大変な目に遭います。
最近、私が住むマンションの隣で、マンション建設工事をしています。
騒音はひどいし、建物ができたら、多分、日当たりは阻害されるので、日照権が侵害されると思うのですが、
入居の際には、建設工事の予定などは知らされずに入居するので、こういう場合も、事故物件と言っても過言ではないのではないかという心境です。
でも、日照権を求めて、ご近所トラブルを引き起こし、自分の家が事故物件なんてことにならないように気を付けたいと思います。
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