アメリカの動物保護団体

海外の動物事情

 こんにちは。今回紹介するのは、アメリカのロサンゼルスを拠点に活動しているHope For Pawsです。
 Eldad と AudreyのHagar夫妻によって2008年に設立された非営利団体です。傷ついて、行き場のない(Homeless)動物たちをレスキューしてForever Homeを探す活動をしています。
 Eldadは1975年にイスラエルのテルアビブで生まれ、動物に囲まれて育ったそうです。20代でアメリカに渡り、1999年にAudreyと結婚し、その翌年に2匹の子猫を助けてほしいという一本の電話がきっかけとなり、今の活動を開始したそうです。

団体を有名にしたFionaの動画


 2012年に、Fionaというプードルのレスキュー動画が「ASPCA dog of the year 2012」という賞をとり、団体の知名度が上がりました。
 Eldadの元に友人から、遠目にも状態の悪い犬がいるとの連絡が入り、現場に行くと、ゴミ捨て場のような場所に薄汚い犬がいます。犬は、両目とも見えないようで、怯えています。Audreyがにおいをかがせて近づき、捕まえようとしますが、犬は恐怖から失禁してしまいます。なんとか捕まえて、病院に連れて行き、毛を刈りお風呂に入れきれいにしてあげます。数日後には、目の手術をして目が見えるようになりました。
 見違えるようにきれいでかわいい白いプードルになったFionaは、里親さんのもとで幸せに暮らしましたが、残念ながら昨年(2020年)に亡くなったそうです。Fiona安らかに。
 現在も、精力的に活動していますが、EldadとAudreyは、結婚生活を解消したそうです。最近よくレスキュー動画に出てくるLoretaという女性が現在のEldadのパートナーだそうです。
 
https://www.hopeforpaws.org/ Hope For Pawsの英語サイト

Hope For Pawsを有名にしたFionaの動画。Fionaのご冥福をお祈りいたします。

Hope For Paws厳選動画

Jordanの動画。私がはじめて見たHope For Pawsの動画。他のボランティア団体からHope For Pawsに救助要請が入ります。目撃者によると、犬が虐待され、用水路に投げ落とされたとのことです。2日は経っているとのことです。用水路に到着すると、一匹の小さな犬がお菓子の袋の上で震えています。動けないようです。Eldadが近づき、抱き上げてみると、後ろ脚が一本ありません。Eldadは傷ついたこの犬をJordanと名付け病院に連れて行き、切断された足の治療をし、お風呂できれいにしてあげますが、Jordanの目はうつろです。Jordan体力がついてきたころ、後ろ足の切断手術をします。それからみるみる元気になっていくJordan。Jordanの冒険が始まります。フォスター(一時預かり)の家で、かわいがられ、その後正式に里親さんの元へ巣立っていきます。
Mileyの動画(マイリーという名前もかわいい!)。ゴミ捨て場に病気の犬がいるとの救助要請がEldadの元に入ります。現場に行くと見るからに皮膚病でボロボロの姿の犬がゴミの山の中にいます。Eldadは、いつものようにハンバーガーのパテをあげると、犬はおいしそうに食べてくれました。病院に連れて行き、きれいにして皮膚病の治療をしますが、犬は疲れ果て、心を閉ざしてしまいます。心と体の傷を癒すために時間が必要でした。徐々に傷を癒し、元気になったMileyは、Foever Homeで幸せに暮らしています。
Daisyの動画。EldadはDaisy救出のため、フロリダまで飛びました。動画で流れる音楽の歌詞が”Catch me if you can,I hope that you will”で、なかなか捕まらない(けど、捕まえてほしい)Daisyの心境を表しています。湿地の方へ逃げていくDaisy。ワニもいるので、危険です。投げ網などで捕獲を試みますが捕まりません。最後の手段、獣医による麻酔銃を使います。うまくDaisyに命中しましたが、危険なところで意識を失うと大変なので緊張が走ります。探すこと数分、芝生の上でふらふらしているDaisyを発見し、そのまま捕獲します。意識を失っているDaisyを獣医が診察し、異常がないことが確認され、Eldadが宿泊しているホテルにDaisyを連れて行きお風呂に入れます。その後Daisyは里親の元に引き取られ幸せに暮らしています。2019年にDaisyは亡くなったそうです。

こちらも、まだまだ紹介したい動画がたくさんあるので、またの機会にしていきたいと思います。彼らの動画は、音楽の選曲も私好みです。

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