こんにちは。今回は、猫の不思議について書いていきます。
このブログのタイトルは「崖っぷちでも猫がいれば大丈夫」なのですが、それにそっくりのタイトルの本を見つけました。タイトルは「猫がいればそれだけで」です。
猫については、かなり知ってるつもりだったのですが、初めて知ることも多くて勉強になりました!もっと猫のことを知って、もっと猫を好きになりましょう!
驚異の繁殖力!
最近、多頭飼育崩壊がメディアに取り上げられ、問題になっています。
問題が表面化してきた背景には、猫ブームや高齢化などさまざまな要因がありますが、まずは、
「無計画に猫の数を増やさない」ということが大切だと思います。
そのために、猫の驚異の繁殖力について改めてお勉強していきましょう!
「猫がいればそれだけで」の第2章「恐るべし、驚異の繁殖力!」によると、
「メス猫は、およそ生後6カ月~1年の間に性的に成熟し、発情期がくる。
一方、オス猫は、生後5~6カ月を過ぎるあたりで精巣が十分に発育し、交尾可能な状態へと成長する。
つまり、猫は生まれて1年以内に、子どもを産んだり交尾可能な体になるのだ。猫は、安産型の動物で、一度に5匹前後の仔猫を産む。
メスの発情期は犬のように陰部からの出血を伴うことがなく、鳴き声や行動の変化が起きる。
オスは、メスの発情に促されて発情する。猫は親子や兄弟などの近親同士でも、ごく普通に交尾をする。
そして、メスは複数のオスの子を同時に妊娠することができる。複数の卵子を同時に排卵する「多胎型」の動物なので、同じ母親から同じ日に生まれた兄弟であっても、同じお父さんの子とは限らないというわけだ。」ということです。
な、なんと、猫は、同じ日に生まれた兄弟姉妹であっても、お父さんが違う可能性があるということです!
妙に納得したのですが。だって、同じ日に生まれた兄弟姉妹であっても、普通のサビ柄やキジトラ柄がいたかと思うと、ブルーの目をした白猫がいたりして。
「これ、絶対、親違うよね」っていう兄弟姉妹が生まれたりするのが不思議でなりませんでした。
やっぱり、親が違うのですね!これは、知らない方が多いのでは?
容姿が違う兄弟姉妹でも、隔世遺伝みたいなことが起こっているのかなと思っていました。
いえいえ、繰り返しますが、お父さんが違う可能性があるのです!
多頭飼育崩壊の現場で、あっという間に30匹とか100匹になってしまって手に負えなくなったという現象は、この猫の繁殖力を知れば理解できますね。
木登りは得意でも、降りるのは大の苦手
第2章の「驚くべき猫の身体能力」によると、「猫の爪は、ふだんは引っ込めておくことができ、木登りや獲物を捕らえるときだけ出すことができるようになっている。
(中略)猫は、高い場所が好きで、高いところにいると安心感が得られる。だから、ちょっとでも高いところを見つけると、思わず飛び乗ってしまう。
(中略)そのため猫は、まわりに手頃な木を見つけると、爪と筋肉を使い、勢いにまかせて一気に駆け登っていく。爪が引っかかりやすい形になっているので、簡単に登れるのだ。
しかし、猫の爪は登るぶんには引っかかりやすいが、下向きで下りてくるには不便だ。
だから、下りるときは上向きのままで木にしがみついて、爪を立てながらズルズルと下がっていくことになる。」
猫が高いところに登ってしまって、下りられなくなりレスキュー隊員が出動する動画などをよく見ますよね。
うちの猫も高いところに上って、下りられなくなって、下で座布団をもって救出なんてこともあります。
言われてみたら、キャットタワーは真下に下りる構造ではなく、横に横に下りられるような構造になってますね!
猫が高いところから真下に下りる姿はあまり見たことがないかもしれないです。
「登ったんだから、自分で下りておいで」なんて言われて猫は困ってたんですね。これからは、高いところで下りられなくなっている猫がいたら、下りられるように助けてあげましょう!
水はなまぬるい水道水が一番
第3章「猫と暮らすということ」によると、「猫の祖先は、砂漠地帯に暮らすヤマネコだった。だから、猫はもともとあまりたくさん水を飲む必要のない体のつくりになっている。
(中略)ところが、あまり水を欲しがらない体質だからこそ、いざ水を飲まなければいけない状態になっても、必要な水分を摂ることができずに、脱水症状を引き起こすことがある。
(中略)一方、猫が水を多量に飲んでいる場合、それが病気のサインになっている場合もある。」
うちも、「水を飲んでいるかどうか」、「どのくらい飲んでいるか」は、猫のトイレと同じくらい健康のバロメーターとして、普段から気を付けるようにしています。
さらに、本の続きによると「人間はのどが渇くと冷たい水を求めることが多いが、猫に冷たすぎる水はよくない。
寒い時期は、水を飲みたがらなくなることがあるが、こうした場合は、ぬるま湯にして与えるとよく飲む。」のだそうです。
私も経験上、水を飲みたがらない猫に水を飲ませることの難しさを知っています。
猫が水を飲むことを拒否したら、①ご飯をウェットに変えるか、②病院か自宅で皮下補液をするという方法もありますが、まずは、ぬるま湯にしてみたり、水をこまめに代えたり(猫は時間のたった水を飲みたがらない)してみるといいかもしれないです。
与える水は、カルシウム、マグネシウムなどの「ミネラル」の含有量が少ない軟水である水道水がおすすめとなっておりますよ!
きつい臭いが大嫌い
第3章「猫と暮らすということ」によると、「猫は鋭い嗅覚の持ち主なので、きついにおいがとても苦痛だ。たばこや香水や柑橘系の香りは、まず嫌われる原因となる。
(中略)アロマテラピーで用いるエッセンシャルオイル(精油)の香りも、たいていの猫は受け入れない。それどころか、猫には害が現れることもある。
エッセンシャルオイルは、植物の花や葉、果皮、果実、樹皮などから抽出した揮発性の油だ。
動物の肝臓は、口から入ってくる食品や薬物などに含まれる有害物質を分解して排除する働きがある。
だから、植物を食べる動物の肝臓は、植物に含まれる有害物質を分解するように働く。
ところが、肉食である猫の肝臓は、植物に含まれる有害物質を対外へ排出する機能を持っていない。ゆえに、アロマオイルの成分は猫にとっては少量でも有害となる場合がある。」
猫を飼っているお家では、アロマはNGの理由がよくわかりました。アロマでリラックスもいいですが、猫の存在が世界で一番の癒しです!
アロマとの関連で、本書によると、「漢方薬」もほとんどが植物から抽出されているので、アロマ同様、猫には有害だということです。
実は、私は、猫エイズの治療法がないということで、西洋医学でだめなら東洋医学で「漢方治療」はどうだろうと東洋医学や漢方について勉強したことがあります。
勉強と言っても、本を何冊か読んだ程度ですが、数冊本を読んで、東洋医学は、動物の治療には適さないのではないかと思い至りました。(素人なので、ほんとうのところはわかりません。)
なぜなら、西洋医学は、検査のデータや解剖学の観点から治療法を見つけていきますが、東洋医学は、患者それぞれの体質や症状からオーダーメイドで治療法を見つけていくからです。
猫は、口がきけませんので、どんな症状なのか、どこが痛いのかはわかりません。
とにかく、有害なものからは猫を遠ざけておくことが一番です。
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