一人暮らしで猫を飼うためには、ある程度条件をクリアしなければならないと思います。
猫の飼育に公的な支援などもないですし。
一定の条件をクリアしなければ猫を譲渡しないという保護団体さんもいます。
高齢者、一人暮らし、同棲中のカップルなどの方には譲渡しませんとしている保護団体さんもいました(今は、どうなんでしょう?)。
途中で、無責任に飼育放棄したりしないで下さいねということですね。当たり前ですが。
私もしいなという猫エイズの猫が死んでしまった後、しばらくペットロスになりまして、しいなに似た猫を探して譲渡会に足を運んだり、ペットのおうちなどで、里親に応募したりしましたが、すべて断られました。
おそらく、独身一人暮らしということが引っかかったのと、ペットロスで危なっかしい感じに見えたのだと思います。
厳しいところだと、「死んだ子に似ているからという理由で里親に応募する方がいらっしゃいますが、この子たちは死んだ猫ではありません」とか、譲渡できない理由欄に書いている団体もいて、「すごいな」と思いました。
そんなことを人に向かって書ける人が、ほんとに心のやさしい人なんでしょうかね?でも、それだけ無責任な人が多いということも言えますね。
なので、独身一人暮らしの方で猫を迎えたいと思っている方は、環境を整えて「責任もって愛情深くお世話します!」ということをアピールしましょうね!
1.飼い主が健康であること
一人暮らしをしていると、自分一人でも風邪をひいて寝込んでしまったら買い物など困ってしまうのに、猫がいるならなおさら困ってしまいます。
私は、数年前にぎっくり腰をやってしまいました。
這ってなんとか動けたので、猫のご飯やトイレのお掃除はできましたが、買い物に行けなかったので、母に助けを求めなんとかなりました。
自分が病気やケガで動けなくなることはなるべく避けたいですよね。
昨今の、コロナの感染にも敏感になっています。
もし感染して入院などになった場合、猫のお世話を頼める人や施設を探しておくのがいいでしょう。
ペット保険のアニコムがコロナ感染者のペットの無償預かりをしているようです(ペット保険契約者のみみたいなので、うちは対象ではありません)。
私は、今のところ健康ですが、万が一入院などで猫のお世話ができなくなった場合、ボランティアさんと家族にお世話を頼めるようにしています。
2.経済的に余裕があること
私は、高給取りではないですし、貯金がたくさんあるわけでもないですし、車があるわけでもないです。
猫5匹は、正直お金がかかります。
毎日のご飯代とトイレの砂代、夏はエアコンは10時間以上つけっぱなしです。
特に、病気をされるとお金がかかります。
当たり前ですが。5匹もいると、続く場合があるんですよね。
うちは昨年末のアイビーの抜歯手術の分割支払いが終わったと思ったら、ちっぷのおでき除去手術とちろるの高カルシウム値で悪性腫瘍の検査(またの機会にお話しさせていただきます)とセカンドオピニオンと続いてしまいました。
今も経過観察をしているものもあるので、近いうちに検査に行かなければならないということをやっているとまさに「いたちごっこ」状態になります。
特に、検査はお金がかかります。簡単な検査でひっかかると、さらにくわしい検査、さらにさらにくわしい検査と続いていってしまう場合があります。
そういうときは、セカンドオピニオンをお勧めします。麻酔をかけて組織を切除して検査しなければならないという先生もいれば、何もせず経過観察をしましょうという先生もいます。
賃貸のマンションは、猫が一緒だと、敷金をたくさん取られる場合もあるので、余裕がなければなりません。
3.介護と看取り
私は、一人暮らしで猫を飼い始めて15年くらいになります。
今は5匹の猫と暮らしていますが、3匹の猫を看取っています。
「突然死」と「介護ありの死」を経験しています。
「突然死」では、れいかという猫で13歳くらいだったと思います。
れいかは、7キロくらいある巨漢の猫でした。
私の知識不足で、肥満が猫にとって命とりになるなんて思いもしなかったのですが、れいかは、突然死しました。
太りすぎを獣医さんから指摘されてはいましたが、それほど気にすることなく、逆に「太っているから元気だ」などと思っていました。
ある日、朝から元気がないなと思って、「帰りにまたたびでも買ってきてあげよう」と仕事に行きました。帰ってくると、いつも「ご飯ください」と迎えにくるれいかが来ません。なぜか胸騒ぎがして、朝れいかがいたところに行くと、朝と同じ場所、同じ姿勢で寝ていました。
「動かない」と一瞬でわかりました。「動かない」=「死んでいる」となるのですが、認めたくない気持ちも同時に沸き上がります。触ってもやっぱり動かない。「死んでいる」と認めた瞬間、パニックになりました。
一人で初めて看取ったということもあり、衝撃的な出来事でした。
もう一匹は、ポーリーというオスの猫で、16歳でした。
亡くなる数か月前から痙攣を起こすようになりました。痙攣を起こしたときに、爪が剥がれてしまって痛々しかったのですが、神経系がおかしくなっていて、痛みを感じていなかったようなので、それが救いでした。
痙攣は、苦しそうに見えますが、本人は意識がないので、苦しくないと言われています。
そうは言うものの、見ている方はつらいですよね。最後は、尿意もないためおしっこを自分でしないため病院で尿を出してもらっていたのですが、膀胱が破裂してしまって、亡くなりました。
痙攣で眠れない夜もありましたが、看取ることができました。
16歳という大往生でした。
三匹目は、前述の猫エイズのしいなです。
しいなは、猫エイズの影響で口内炎がひどかったので、ステロイドの治療をしていました。
だんだん衰弱してきて最後は、血小板の数値が下がり、鼻血を出すようになりました。
とにかく、苦しませたくないなーという一心で最後まで病院に通っていました。
最後はお家で静かにという考えの方もいらっしゃいますが、私は、そのとき、「苦しいのは嫌だな」と思ってたんですね。
しいなの死で、私はペットロスになってしまいました。
4.ペットロスを乗り越える
しいなの死でペットロスになってしまった私は、当時勤めていた会計事務所をくびになりました。
猫の通院で遅刻したり休んだりすることを理解してもらえなかったのと、しいなの死でやる気もなかったので辞めてもいいやと思っていて、やけくそな状態でしたね。
でも、実際、仕事を続けられる状態ではなかったですし、通勤にも耐えられそうになかったので、少しお休みすることになりました。
仕事を辞めてからは、毎日「ペットのおうち」を見て、しいなに似た子を探していました。譲渡会にも足を運びました。すべて断られましたが、今は、あのとき断られてよかったと思っています。
そんなときに、出会ったのが、ちっぷで自分で保護しました。その一年後にアイビーに出会うのですが、この二匹に出会ったことで、ペットロスを克服できたと信じています。
時の経過が心を癒したのかもしれませんが、私は、失ったことで空いた心の穴は、別の出会いによって埋められたと信じているので、ペットロスで苦しんでいる方には、別の出会いをおすすめします。
5.ずっと一緒に
このブログのサブタイトルにもなっているように、人生いつ崖っぷちになるかわかりません。崖っぷちでも猫がいれば大丈夫って思いませんか?
私は猫に生かされていると思っているので、私も猫の幸せを願っています。人に救われる猫もいれば、猫に救われる人もいるのです。
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