おすすめドキュメンタリー:「トルーマン・カポーティ 真実のテープ」
こんにちは。今回は、Amazon Primeで視聴できる「トルーマン・カポーティ 真実のテープ」について紹介したいと思います。
トルーマン・カポーティという作家の名前を聞いたこともあるし、「ティファニーで朝食を」や「冷血」という作品も知っていましたが、カポーティ自身が、その作品以上に有名だったということにはあまり興味がありませんでした。
しかし、今回このドキュメンタリーを見て、カポーティという人物にとても興味が沸きました。
多くの世界的に有名な作家の晩年があまり穏やかではないという例に漏れず、カポーティも晩年は、ドラッグとアルコールに溺れ、テレビ番組に出ては不可解な発言や奇行を繰り返していたので、多くの人にとっては奇人としての印象が強く残っているかもしれませんが、このドキュメンタリーでは、カポーティが養女にしたというケイト・ハリントンという女性が語り手として出てきます。
ハリントンが養女になったいきさつは、ハリントンの父親がカポーティの愛人だったというもので、カポーティの破天荒な人生においては、それほど特別なことではなかったようですが、ハリントンにとってはそれまでの人生が一変するような出来事でした。
このドキュメンタリーでは、娘となったハリントンや関わった人々の目から見たカポーティの真実を知ることができます。
偉大な作家たちは大体、生い立ちからして普通とは違うのですが、カポーティの場合も、南部の生まれで幼い頃に両親が離婚し、華やかな上流社会にあこがれを持つ母親は、幼い息子を捨てたも同然でニューヨークに行ってしまい、置いて行かれたカポーティ少年は、南部の親戚の家を転々として育ちました。