昭和の事件②:「深川通り魔殺人事件」
こんにちは。先日、ふと、「あの事件の犯人は、どうしただろう?」ということが思い浮かびました。
あの事件とは、「深川通り魔殺人事件」です。
40年以上前の事件ですが、寿司屋の格好をした警官らに取り押さえられ、ブリーフで、猿ぐつわを嚙まされた姿で連行される異様な逮捕時の写真を目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
今も昔も、「死刑になりたかった」という理由で無差別に人の命を奪う事件がたびたび起こります。
この事件の犯人の動機も、「親兄弟もグルになって自分をいじめて、仕事も見つからず人生に絶望したから」というものでした。
事件は、女性と子供が犠牲となっていることでもわかるように、犯人の男は、元来、とても気弱な男であるにもかかわらず、自分の作り上げた強い男という虚像を追い求めたことで、本当の自分を見失い、人生で、失敗を重ねていきました。
しかし、その失敗は、常に、親兄弟や「黒幕」に操られた世間の人たちが、自分を追い込んだことが原因であると責任転嫁をしていました。
「甘え」があって自分の人生が思い通りにならないとも思えますが、自分には「甘え」を許すような人間が、人に刃を向けるという正反対に思える行動に戦慄を覚えるような事件です。
事件と犯人の人物像についてみていきましょう。