アメリカの動物保護団体ーMPS Army

海外の動物事情

 こんにちは。今回は、MPSという病気と闘う動物たちをレスキューして、病気を世の中の人に知ってもらう活動をしているアメリカのMPS Armyという動物保護団体をご紹介したいと思います。
 私は、MPSという病気の犬や猫がいるということを以前紹介したThe dodoの動画を見て知りました。MPSは遺伝子の病気で、治療法はありません。平均寿命は2年と言われています。MPSの動物は、体が変形してしまうので、普通に歩くことができず、ほとんどが寝たきりの状態になってしまいます。MPS Armyのホームページで病気の詳細については書かれていますので、日本語に翻訳して読んでみてください。
 MPSは、ムコ多糖症という病気です。マロトー・ラミー症候群とも呼ばれ、1963年に初めてこの病気を発見した2人のフランス人医師、マロトー博士とラミー博士からその名前を取りました。二人の医師は、それが同様に人間の子供に影響を与ことを発見する前に、ミニチュアピンシャーでこの障害を発見したそうです(MSP ArmyのHPより抜粋)。
症状としては下記のようなものがあるそうです(MSP ArmyのHPより抜粋)。

  • 短い鼻
  • 口の息抜き
  • 鼻の泡
  • かすんだ目
  • キャンディコーン歯
  • 大きな舌
  • 大きなフロッピーフィート(へなへなした感じの足)
  • 珍しい手首/関節
  • 小さな筋肉制御
  • 湾曲した脊椎
  • 融合した骨
  • 異常なダイヤフラム
  • 小さいまたは崩壊した気管
  • 頻繁な感染症
  • 心臓の問題(心雑音、不規則な心拍、一方の側が他方よりも大きく、正しく動作しないバルブ)

以前紹介した記事のMPSのAyitaの動画。

The Dodoに紹介されているMPSの動物たち

  MPSは遺伝子の病気なので、MPS Armyという団体はMPSの病気の動物を支援すると同時に、病気の子が生まれないようにテストをするようにブリーダーなどに呼びかけています。
 難病と闘う動物たちと病気の動物たちと向き合い見守る飼い主さんたちの動画を紹介します。

MPSでアルビノ症候群のTuckerの動画。私が初めてMPSという病気を知るきっかけになった動画です。飼い主のBrittanyは、最初は、TuckerがMPSという病気だということは知らなかったそうです。色素が薄く、目が弱いのでサングラスをしたり、前足が変形しているので、肘をついて歩きますが、BrittanyはTuckerをとても愛しています。辛そうにも見えますが、Tuckerの愛くるしい姿とそれを見守るBrittanyの姿が愛おしいですね。残念ながらTuckerは亡くなりましたが、その後BrittanyはFrankieという同じ病気のミニチュアピンシャーを家族に迎えました。Frankieは、Tuckerより症状が重かったようで、Frankieも亡くなっています。
Tridentの動画。Tridentは足が3本しかなく、渓谷に捨てられていたそうです。とても素晴らしい家族に引き取られて幸せに暮らしましたが、2019年に亡くなりました。インスタでは、愛情深くお世話されているTridentの姿を見ることができます。
Rooの動画。Rooは、ガレージに置き去りにされていました。とても怯えていて、ほとんど動くことができなかったそうです。Rooの家族は、ハンディのある猫をたくさん育てていますが、Rooのような状態の猫は初めてだったそうです。子供たちもRooにハッピーになってほしいと、一緒に本を読んだり、宿題をしたりしていつも寄り添います。

まとめ

 病気と闘う動物たちの姿には、心を打たれます。また、動物たちの病気と向き合い見守る飼い主の方たちもすばらしいです。病気と闘う動物たちの命は、尊いですが、病気の動物たちが生まれないよう世の中の人たちに知ってもらいたいというMPS Armyの活動もすばらしいですね。

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